俺のテニス人生25

それはそうと、「悔しさ」は何やったか言うと、テニススクールに通うのは週に1回だけやったけど、学校終わって1回家に帰ってたら、スクールに間に合わんのですわ。


せやし、学校にラケットバック背負っていかなあかんっちゅう屈辱です。


最初の方は学校に持って行ってへんかってん。


そら恥ずかしいしな。

「大槻、テニスやってんの?」

「どっかスクール行ってるらしいやん」


バリウザかった。


ほっとけやって。ホットケーキ焼いとけやって。


めっちゃバカにされた。


でも、俺は、その「悔しさ」をバネに、ここまでやって来れてると言っても過言ではない。


思春期のあの時期に、意地とかプライドを捨てる勇気を持てたのは、後のテニスライフに繋がったと思う。


だから、テニスが出来る環境って、当たり前やないねん。


めっちゃ有り難いねん。


コートがある、相手がいる、ラケットがある、シューズがある、全部特別な事。


だから、俺は自分にとってテニスは特別。